プライア 
〜海岸〜

リオの人達は、プライアが大好きです。

リオに住み始めたころ、ウィークデーの昼間でもプライアに“成人男子”がいっぱいいるのを見て、「この人達はいつ働いているんだろう・・」ととても不思議に思いました。

そのうち、そんなこと考えなくなったけど。
だって、その人達は、もしかしたら働いてるかもしれないけど、毎日じゃないかもしれないし、もしかしたら、働かなくてもいい人達なのかもしれないし、夜、働いてる人達かもしれないし、または、ただ働くのがイヤな人たちなのかもしれないし。

あと、最初のころすごくおもしろいと思ったのは、アパートからビキニとパラオだけで、男性の場合は水着だけで、新聞とかビーチチェアみたいなのだけ持ってみんな出て行くこと。まあ、リオのプライアには「海の家」があるわけでもないし、私が住んでいたレブロンは、プライアまですぐだし、それになんと言っても、何か持って行くと、ぼーっとしてる間に盗られちゃうかもしれないし。だから、すぐに納得。

とにかく、リオの人にとって、プライアは何より大事なものなのです。私が、サンパウロは・・っていう話しをすると、すぐ、「あー、サンパウロにはプライアがないからね」って。
「プライア命」って感じでしょ?

海があって、きらきら輝く太陽があって、白い砂浜があって、おいしいビールがあって、人生を楽しむ豊かな心があって、だからボサノバがうまれたんだな、と思います。「イパネマの娘」や「彼女はカリオカ」を歌う時はイパネマの海岸通りを思い出しながら、「フォトグラフィア」を歌う時は勝手に舞台をボタフォーゴのマリーナにあったレストランにしたりして、いつもプライアのあるリオを感じながらボサノバを歌っています。

また行きたいな〜、リオ。
決してフィオデンタル(デンタルフロストの意味→ハイレグなんて目じゃない、とにかくほとんど布地のないリオの女性が着ているビキニ。当時は主流だった。今はどうなんだろう・・・)は着られないけど、波の音が交じった喧噪につつまれながら、プライアでボーっとしたいな〜〜。

もちろん、日焼けと泥棒には注意しながら・・・・。

香良子

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