パウリスタとカリオカ

ブラジル人のミュージシャンと話しているとよく話題になるのが、出身がどこかって話。サン・パウロとリオ・デ・ジャネイロではどうやら、おなじサンバやボサノバでも彼らにしてみると違う物らしい。

「俺はパウリスタ(サン・パウロ出身の人)だ」とか、「彼はカリオカ(リオ・デ・ジャネイロ出身の人)だから良いスイングをしている」とか話しているのを良く耳にする。どうやらパウリスタには力強さやパワーが大事で、カリオカは軽快なグルーヴを重んじているらしいけれど、この話になると「こっちが良い」「これが本物だ」なんて議論になり、1時間でも2時間でも平行線のまま尽きることがない。

音楽はただ好きなだけで「ねこふんじゃった」だっておぼつかない私にしてみると、関西風のだしの効いた讃岐風のうどんと、関東風のお醤油味のうどんと、どっちの方が美味しいかって話しているのとどこが違うのか・・・好みの問題ではないのかと思ってしまうのだが、彼らにとっては大問題で、結局最後には自分が正しくて相手は音楽が分かっていないと言う結論に、お互いが達してハッピーエンドになるようだ。

こんな話をしている時のブラジル人のエネルギーには、全く感服してしまうばかりなのだが、この、こだわりとエネルギーがブラジル音楽を作り上げてきた原動力になってきたのは疑いも無いことなのではと思う。ブラジルの音楽はリオとサン・パウロだけではなく地方地方で発展したそれぞれのリズムまで有るのだから、その奥の深さは果てがなさそうだ。まだまだ学ぶことが沢山有りそうである。

ユキーニャ

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